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院長/スタッフ日記

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2012PHIJ ヒューストン研修1日目

2012/10/31


10月31日(水曜日)、研修一日目が始まりました。
今回はトップツアーのガイドの方がついていてくださいましたので予定や案内は安心でした。
バスの運転手さんが道を間違いマクガイアー先生のオフィスに到着するのがやや遅れてしまいましたが
マクガイアー先生やシャイアー先生、スタッフの方々が2年前と変わらぬ笑顔で出迎えてくれました。
当日はハロウィンでしたので、机の上にはモンスターのお面とお菓子が置いてありました。
ウエルカムスピーチのあと講義が始まりました。
今日のテーマはComprehensive Periodontal Examination(包括的歯周検査)についての講義でした。
マクガイアー先生のオフィスで使用している検査票の説明から手順、使用している機材の説明があり
初診時の検査について確認できました。講義の後すぐに初診診査のハンズオン実習があり、
参加者を3つのグループに分け、実際にスタッフを患者さんの役にして初診診査を行ってくれました。
講義のあとのすぐの実習でしたのでより理解が深まりました。
自分はマクガイアー先生が担当のグループでしたので、
実際のマクガイアー先生の診療姿勢が垣間見れたので、とてもよかったです。
また歯周検査の入力がコンピュータソフトに入力されるようになっていたので、
すぐにデータを患者さんに印刷し説明できたり、スタッフと共有できるのもよいなと思いました。
説明のあと2人ずつのペアに分かれ、
マクガイアー先生のオフィスの衛生士さんに担当として就いてもらい、
実際にお互いの初診診査と口腔内のがん検査、歯周検査をおこないました。
先ほどマクガイアー先生に実演していただいたことをすぐ実践できたのでより理解が深まり、
またそれを確認して、できていないところを指摘して頂いたので、自分の出来ていることと、 出来ていない所がわかりとてもよかったです。
朝のバスの遅れの分、宮本先生による包括的な治療計画の立案についての講義は
昼食をとりつつのものとなりました。
Prognosis(診断)の重要性についての講義で、
Prognosis(診断)とは航海でいう地図のようなもので、
目的地に行くのに地図がなければ、間違ったゴールに進んでしまったり、
たとえゴールついても遠回りをしてしまうことがある。
またそれをクルー(スタッフや患者さん)と共有しなければ、
クルーは何をすればよいかわからないと説明があり、まさにその通りであると思いました。
症例を通して診断の手順や、現在進行中の歯牙の残存リスクを診断する
CART(Classification And Regression Trees)についての説明もあり、
これが完成すれば歯牙の予後予測に大きく貢献することができる素晴らしいものであると思いました。
つづいてシャイアー先生による非外科的歯周治療について、
抗菌剤、化学療法の講義がおこなわれました。
一番重要なのは何がゴールであるかということで、
歯周治療のゴールはバクテリアを除去すること、つまりバイオフィルムの除去をし、
再付着を防ぐ事であると説明がありました。
非外科的歯周治療の限界や内視鏡を使った新しい方法や抗菌剤、
化学療法の現在の効果について解説があり、
抗生物質などはそれのみでは最終的な効果がなく、
局所的な投与はSCやSRPには必要ではなく、
メンテナンス中に投与するのは効果的である。
また抗生剤は耐性菌を作る可能性があり、あまり使用しないほうがよいとも解説されました。
つづいて非外科的歯周治療のハンズオン実習があり、
午前中に行った実習の検査部位の歯石除去の実習を行いました。
これも担当して頂いた衛生士さんに確認してもらい、
できていないところを指摘して頂いたので、
自分の出来ていることと、出来ていない所がわかりとてもよかったです。
その後グループディスカッションにて質疑応答があり、
最後にハロウィンのお面をかぶり全員で記念写真を撮りました。
充実した一日が終わりました。

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